オーブリー・ビアズリー ≪『ピエロ』前のエンドペーパー（見返し）デザイン≫ 1900年頃 ラインブロック
1896年に刊行された『ピエロ・ライブラリー（Pierrot Library）』のために、オーブリー・ビアズリーが手がけた前見返し（エンドペーパー）のデザイン作品です。
後ろ見返しと対になる構図で、物語の導入を飾る静謐な一場面が描かれています。
画面には、草原のなか、木陰に座るピエロと、リュートを奏でるもう一人のピエロが描かれています。遠くには穏やかな海と鳥の群れが配置され、沈黙と音楽、内省と詩情が共存するような空気が漂います。
一見ユーモラスな道化の姿に、どこか哀しみと孤独がにじむ──それがビアズリーが描いたピエロたちの特徴です。
1898年に夭折したビアズリーの死後、代表作『サロメ』などを刊行したジョン・レーン社が制作した追悼画集に本作は収録されました。
当時に制作されたオリジナルのアンティーク版画です。
作品情報
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画家：オーブリー・ビアズリー
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作品名：『ピエロ』前のエンドペーパー（見返し）デザイン
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制作年：1900年頃
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技法：ラインブロック（線描印刷）
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サイズ：作品 約21.0 × 28.4 cm
（※額装は含まれておりません） -
Artist / Title：Aubrey Beardsley / Design for End-Paper of “Pierrot”
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Plate 75 より
関連リンク
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