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白と黒の魔術──刹那に咲く永遠。

『サロメ』挿絵のなかでも、最も劇的で衝撃的な場面を描いた≪クライマックス≫。
サロメは、切り落とされたヨカナーン(洗礼者ヨハネ)の首を手にし、
陶酔するかのようにその顔に身を寄せています。
サロメのドレスは孔雀の羽を思わせる豪奢な装飾で彩られ、
一方、ヨカナーンの首は静かに、冷たく描かれています。
生と死、美と腐敗、愛と破壊──
ビアズリーは、これら相反するものを一枚の画面の中で鋭く対峙させました。
細く緊張感に満ちた線、装飾性と空間構成の巧みさ。
そこには、ジャポニスムを思わせる余白と造形のリズムも息づいています。
静かでありながら、見る者の心に深い震えを残す、ビアズリー芸術の頂点のひとつです。
当時に制作されたオリジナルアンティーク版画です。
ビアズリーが1898年に夭折した後、彼の作品を集めた画集が、代表作『サロメ』をはじめ数々の出版を手がけたジョン・レーンにより制作されました。
本作は、そのジョン・レーン版に収録された版画の一枚です。
作品情報
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画家:オーブリー・ビアズリー
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作品名:クライマックス(『サロメ』挿絵)
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制作年:1900年頃
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技法:ラインブロック
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サイズ:作品 約28.5 × 20 cm
(※額装は含まれておりません) -
Artist / Title:Aubrey Beardsley / The Climax
関連リンク
『サロメ』については特集ページをご覧ください。
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