



アルフォンス・ミュシャ ≪睡蓮≫ 1902年 アンティーク絵はがき(宛名入り)
静かな水辺に、祈りとともに咲く──
アルフォンス・ミュシャ(Alphonse Mucha)が描いた本作≪睡蓮≫は、静謐な湖畔に腰かけ、一輪の花を水面へそっと差し出す女性像を描いたアンティーク絵はがきです。背景には昇る太陽が二重の光輪を描き、女性の柔らかな横顔とドレープの流れが、自然と人の調和を象徴するように構成されています。
この絵はがきの魅力は、装飾性の高いアール・ヌーヴォーの構図と美しさだけでなく、実際に1902年に送られた郵便物としての記憶にもあります。右側に「Meilleurs compliments(ご挨拶を込めて)」というフランス語の丁寧な筆致、そして「Mme Lévy(レヴィ夫人より)」と記されており、
宛名面からは、1902年12月30日、パリ8区の郵便局より未婚の女性に宛てられたものであることがわかります。郵便種別として「Imprimé(印刷物)」の記載があり、宛先はオスマン帝国時代のコンスタンティノープル(現イスタンブール)にあった「フランス郵便局留め(Poste restante française)」です。
芸術とともに旅したこの一枚には、ベル・エポックの優雅な美意識と国際的な文化交流の気配が静かに息づき、絵と筆跡の美しさが響き合う、唯一無二の一枚となっています。
画家:アルフォンス・ミュシャ(Alphonse Mucha)
作品名:睡蓮(Nymphaea)
制作年:1902年頃
状態:アンティーク絵はがき 筆記あり(右側)切手・筆記あり(宛名面)
サイズ:約14 × 9 cm
Artist / Title:Alphonse Mucha / Nymphaea (Antique Postcard, ca.1902)
※画像中の額装は参考イメージです。額装につきましてはお問い合わせください。
関連リンク
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ミュシャの絵はがき入門|チノ版・ジョブ版ほか全タイプと歴史をやさしく解説(別サイト)
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