コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第3部第2章】(両面 No.109&110)

セール価格¥77,000

「胸に宿る光が、道しるべとなる。」

心に描いた面影は、果たして夢か、現か──。
愛と幻想に導かれた騎士ジャウフルは、いま確信する。
彼の旅は、名も知らぬ“彼女”を探し求める巡礼であったと。
ページを開けば、ミュシャの描く神秘的な幻視が、静かにその真実を照らし出す。


解説文

第3部第2章の終盤、主人公ジャウフルはついに心の奥底に潜んでいた「彼女」の面影に、輪郭と名を与える。
黄金の光に包まれた彼女の幻は、ユダの聖なる山々に向かって差し出された両腕と、胸に輝く十字の意匠によって表され、まるで聖なる啓示のように彼の行く先を示している。

それはもはや幻想ではなく、実在するひとりの女性──
その姿を思い描くことで、彼女の住まう宮殿や庭園までもがまざまざと現れ、芳香、光彩、音楽が五感に訴えるように描写される。
ミュシャはこのクライマックスにおいて、視覚と感情の両面から〈聖なる女性像〉の具現化を試み、アール・ヌーヴォーの線と象徴を駆使して、神秘と憧憬の融合を成し遂げている。

この章は、愛が魂の導き手となることを告げる、作品全体の転機でもある。
“見えないもの”を信じ続けた心が、ついに“見えるもの”へと変わる瞬間──それは読者自身の祈りや夢とも静かに重なり合う。

この作品は、1901年にドイツ語で出版された豪華挿絵本『トリポリの姫君イルゼ』に収録された1枚です。

  • 作品名:「トリポリの姫君イルゼ」より挿絵

  • 画家:アルフォンス・ミュシャ(Alphonse Mucha, 1860–1939)

  • 制作年:1901年

  • 技法:カラーリトグラフ(両面印刷)

  • サイズ:約 30×20cm(紙面)


※画像中の額装は参考イメージです。額装につきましてはお問い合わせください。


関連リンク

作品を詳しくお知りになりたい方はリボリアンティークスの特集ページ(別サイト)をご覧ください。

《アルフォンス・ミュシャと『トリポリの姫君イルゼ』|物語と挿絵の魅力》

額装オプション

本作品は、通常は未額装でのご提供となっておりますが、ご希望の方には当ギャラリーにてカスタム額装プランをご案内しております。

紫外線カットアクリルや美術的調和を重視した内容となっており、詳細・価格はこちらからご覧いただけます。

▶ [額装プランのご案内(PDF)]

ご注文時に「額装希望」とご記入いただくか、お気軽にお問い合わせください。

在庫1個
アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第3部第2章】(両面 No.109&110)
アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第3部第2章】(両面 No.109&110) セール価格¥77,000

Contact

ご質問やご相談がございましたら、下記フォームよりお気軽にご連絡ください。

【よくあるお問い合わせ内容】
  • 商品に関するご質問(状態、サイズ、額装オプション など)
  • ご注文や配送について
  • ギャラリーご来店のご予約に関すること
  • メディア・取材のお問い合わせ

  • 総合受付  03-3452-8411(受付時間13:00~17:00 火・木・金)

    📞 お電話でのお問い合わせ(予約・お問合せ専用) 090-5774-1248(受付時間 10:00〜18:00)

    店舗営業時間 10時30~19時 (定休日 日曜日)

    📩 メールでのお問い合わせ info@rivoli-antiques.com
    ※営業目的でのご連絡は電話では承っておりません。メールにてお問い合わせください。