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アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第3部第3章ラスト】(両面 No.127&128)

セール価格¥55,000

──「夢の終焉と、花々の祈り」

夢のように始まり、祈りのように終わるこの物語。127〜128ページでは、物語の幕が静かに下ろされます。死を前にした者と、それを見守る者。沈黙と涙、そして花々がすべてを包み込み、愛と幻想の余韻だけが残されていきます。


作品解説

『トリポリの姫君イルゼ』のラストを飾る2ページになります。
No.127では、友人エイマルディーヌの死のエピソードと、イルゼの「永遠の眠り」に至る静かな描写が語られます。宗教的モチーフと幻想が交錯する中、修道院のステンドグラスのような構図が、祈りと永訣の場を荘厳に演出しています。中央の紋章風の装飾は、死と再生、永遠の循環を象徴する太陽の輪とも受け取れます。

続く128ページでは、物語が象徴的な結末を迎えます。イルゼは夢に導かれるように、亡き恋人のための静謐な埋葬を手配します。バラとスミレが“夢の終油”として捧げられ、彼の墓に百合の森が一夜にして咲くという幻想的な奇跡が描かれます。

そして彼女自身も、かつてヨーロッパの女性たちが築いたアフリカ沿岸の修道院に身を隠し、祈りのなかで人生を終えます。かたや遠い町ブライでは、若き騎士の帰還を永遠に待ち続ける者たちがいました。物語の最後には、城が「黒い水に崩れ落ちる」という象徴的な表現が置かれ、愛と夢、そして記憶の不在が深く余韻を残します。

装飾枠の中で飛翔する天使と植物文様、舞う蝶たちは、死の静けさと夢の軽やかさを同時に象徴し、アール・ヌーヴォー様式の絵画詩としての本作の頂点を飾ります。

この作品は、1901年にドイツ語で出版された豪華挿絵本『トリポリの姫君イルゼ』に収録された1枚です。

  • 作品名:「トリポリの姫君イルゼ」より挿絵

  • 画家:アルフォンス・ミュシャ(Alphonse Mucha, 1860–1939)

  • 制作年:1901年

  • 技法:カラーリトグラフ(両面印刷)

  • サイズ:約 30×20cm(紙面)


※画像中の額装は参考イメージです。額装につきましてはお問い合わせください。


関連リンク

作品を詳しくお知りになりたい方はリボリアンティークスの特集ページ(別サイト)をご覧ください。

《アルフォンス・ミュシャと『トリポリの姫君イルゼ』|物語と挿絵の魅力》

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アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第3部第3章ラスト】(両面 No.127&128)
アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第3部第3章ラスト】(両面 No.127&128) セール価格¥55,000

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