


アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第1部第1章ラスト】(両面 No.13&14)
「星々のリタニア──少年が心に描く、まだ名も知らぬ聖女の姿」
静けさに満ちた学び舎の夜、少年ジョフレの心は空に浮かぶ星々へと向かう。ひとつひとつの星に祈りを捧げながら、彼はまだ見ぬ「彼女」の姿に想いを馳せる――そう、それは胸に抱いてやまない理想の幻。静謐な礼拝堂、金と象牙のきらめき、そして回想の中で語られる美しき出会いの記憶へ。
作品解説
本ページは、『トリポリの姫君イルゼ』第1部第1章の結末にあたります。
若き修道士ジョフレが、自身の想いを星に託して捧げる「星のロザリオ」と呼ばれる祈りの場面が、繊細なアール・ヌーヴォー様式の装飾とともに描かれています。金と淡いベージュを基調とした植物の絡み合いと、頁下部の小宇宙のような円形図像は、内面の神秘と祈りの深さを象徴しています。
物語はこの後、ジョフレがはじめて「イルゼ」という名を心に留める転機へと移ります。星々に重ねた祈りと想いが、やがて運命の女性の実像へと結びついていく…その「最初の兆し」として、この13–14ページは非常に象徴的な場面となっています。
この作品は、1901年にドイツ語で出版された豪華挿絵本『トリポリの姫君イルゼ』に収録された1枚です。
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作品名:「トリポリの姫君イルゼ」より挿絵
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画家:アルフォンス・ミュシャ(Alphonse Mucha, 1860–1939)
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制作年:1901年
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技法:カラーリトグラフ(両面印刷)
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サイズ:約 30×20cm(紙面)
※画像中の額装は参考イメージです。額装につきましてはお問い合わせください。
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