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アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第1部第4章】(両面 No.47&48)

セール価格¥77,000

黄昏のひととき、エマルディーヌは夢想のなかをさまよいながら、森と海と城を往復します。小さな青い火は、現実と幻想の境をやさしく導き、彼女の耳には遠い歌声が静かに響く──。


作品解説

本作は『トリポリの姫君イルゼ』第1部第4章における情景を描いた挿絵入りリトグラフです。ページ中央には、たおやかに身を傾けるエマルディーヌの姿が描かれ、彼女が見つめる先には、幻想的な歌声の出どころ──「知られざる歌い手」の気配が漂います。

詩的な文体で綴られるこの場面では、エマルディーヌの繊細な感受性と内面の豊かさが際立ちます。彼女の周囲に広がる森の静けさ、緑陰の小径、エメラルド色の海辺、そして日暮れに灯る「青い小さな炎」は、自然と精神世界の結びつきを象徴しています。

また、このページでは「聾でも盲でもないが、何も見ようとも聞こうともしない」老女ヒュゲットが登場し、若き日の恋や感情を拒む存在として静かに対比されています。エマルディーヌの無垢な好奇心と、ヒュゲットの沈黙のあいだに、過去と未来、経験と純真の対話が生まれているとも読めるでしょう。

アール・ヌーヴォーの華やかな装飾枠と流麗な線が、物語の幻想性をさらに際立たせた美しい一葉です。

この作品は、1901年にドイツ語で出版された豪華挿絵本『トリポリの姫君イルゼ』に収録された1枚です。

  • 作品名:「トリポリの姫君イルゼ」より挿絵

  • 画家:アルフォンス・ミュシャ(Alphonse Mucha, 1860–1939)

  • 制作年:1901年

  • 技法:カラーリトグラフ(両面印刷)

  • サイズ:約 30×20cm(紙面)


※画像中の額装は参考イメージです。額装につきましてはお問い合わせください。


関連リンク

作品を詳しくお知りになりたい方はリボリアンティークスの特集ページ(別サイト)をご覧ください。

《アルフォンス・ミュシャと『トリポリの姫君イルゼ』|物語と挿絵の魅力》

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アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第1部第4章】(両面 No.47&48)
アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第1部第4章】(両面 No.47&48) セール価格¥77,000

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