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アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第1部第4章ラスト】(両面 No.51&52)

セール価格¥77,000

天使のように無垢な青年ジャフレは、聖地への巡礼団を送り出したあとも、自らの信仰と孤独の間で揺れていた。そんな彼の前に告げられる、新たな「魂の試練」。放蕩の咎を負った女たちへの出会いは、清らかな彼の心に、ある「赦し」の炎を灯す──。

作品解説

第1部第4章の最終場面は、ジャフレが罪深き者に対して示す「神の愛」を体現する、美しくも象徴的な挿話で締めくくられます。ノルマンディー公の弓兵に伴われてやってきたスペイン系の娼婦たち。彼女たちの姿に驚いたジャフレは、咎を責める代わりに、労わりの香油と詩篇をもってもてなし、自らの手で祝福します。

ページ下部の装飾には、純白のカラーリリーが咲き誇り、物語に流れる「純化」の主題が視覚的にも強調されています。とりわけ第53ページの挿絵では、ジャフレが一人ひとりの額に口づけする場面が描かれ、マグダラのマリアを想起させる福音書の引用とともに、「贖い」「愛」「赦し」が重なる宗教的クライマックスが静かに訪れます。

この章の終わりは、単なる説教ではなく、ベル・エポックの時代における理想的な騎士像とキリスト的慈愛の結晶といえるでしょう。ジャフレはここで初めて、「信仰による孤高」から「他者と共にある信仰」へと歩みを進めるのです。

この作品は、1901年にドイツ語で出版された豪華挿絵本『トリポリの姫君イルゼ』に収録された1枚です。

  • 作品名:「トリポリの姫君イルゼ」より挿絵

  • 画家:アルフォンス・ミュシャ(Alphonse Mucha, 1860–1939)

  • 制作年:1901年

  • 技法:カラーリトグラフ(両面印刷)

  • サイズ:約 30×20cm(紙面)


※画像中の額装は参考イメージです。額装につきましてはお問い合わせください。


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《アルフォンス・ミュシャと『トリポリの姫君イルゼ』|物語と挿絵の魅力》

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アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第1部第4章ラスト】(両面 No.51&52)
アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第1部第4章ラスト】(両面 No.51&52) セール価格¥77,000

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