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アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第2部第1章ラスト】(両面 No.65&66)

セール価格¥66,000

香る林の向こうに、夢の宮殿が立ち現れる。
若き侍女たちが花びらのようにひらき、
王女イルゼは軽やかに地に降り立つ。
けれどその胸のうちには、まだ名もなき影が忍びよる──


作品解説

第2部・第1章の結びでは、イルゼとその侍女たちが夢幻のようなオアシスの宮殿に到着します。香り立つ林を抜けた先に広がるのは、子ども時代の幻想を映したかのような優美で「稚気ある」宮殿。そして彼女を待っていたのは、銀の器と珊瑚の装飾に囲まれた宴の支度──ただし、そこに彼女の心が求めるものはまだ見えてきません。

一方、65ページに描かれたイラストでは、翼を広げた鳥が巣の中の卵をあたためる姿が象徴的に描かれています。これは新たな命の誕生、あるいは守るべきものへの愛情と不安を象徴しているとも読めます。姫イルゼが語った「わたしの夢の中の敵(les ennemis de mon rêve)」というささやきは、外的な脅威ではなく、彼女自身の内面に芽生えつつある矛盾や運命の予感を暗示しているのかもしれません。

美しい装飾の終章は、イルゼの純粋な世界がゆっくりと現実に染まりはじめる、その第一歩を示しています。

この作品は、1901年にドイツ語で出版された豪華挿絵本『トリポリの姫君イルゼ』に収録された1枚です。

  • 作品名:「トリポリの姫君イルゼ」より挿絵

  • 画家:アルフォンス・ミュシャ(Alphonse Mucha, 1860–1939)

  • 制作年:1901年

  • 技法:カラーリトグラフ(両面印刷)

  • サイズ:約 30×20cm(紙面)


※画像中の額装は参考イメージです。額装につきましてはお問い合わせください。


関連リンク

作品を詳しくお知りになりたい方はリボリアンティークスの特集ページ(別サイト)をご覧ください。

《アルフォンス・ミュシャと『トリポリの姫君イルゼ』|物語と挿絵の魅力》

在庫1個
アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第2部第1章ラスト】(両面 No.65&66)
アルフォンス・ミュシャ『トリポリの姫君イルゼ』挿絵【第2部第1章ラスト】(両面 No.65&66) セール価格¥66,000

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