アルフォンス・ミュシャ ≪春≫ 1908年 アンティーク絵はがき（メッセージ入り）

春の女神とともに交わされた、優雅なる季節の便り──

アルフォンス・ミュシャ（Alphonse Mucha）の代表的な連作≪四季（Les Saisons）≫のひとつ、本作≪春≫は、花々と若葉に包まれた女性像を描いた作品です。ふんわりとした髪、肩にかかる薄布、手に抱えた春の花束。彼女の存在そのものが、芽吹きと歓びに満ちた季節を体現しています。

この絵はがきが特別なのは、1908年6月5日、シャルロットという女性が親友マルグリットに宛てて送った丁寧な手書きメッセージが残されている点です。

「シャンティイの素敵な絵葉書をありがとう。ご多忙の中で思い出してくれてとても嬉しいわ。お母様から聞いたけれど、また数日パリに行くのね。帰ってきたらどれだけ素敵な話が聞けるかしら！」

──季節の美しさと、女性同士のやさしい友情が、時を超えて今もなお感じられる一枚です。芸術と日常が響き合う、まさにベル・エポックの小さな奇跡とも言えるでしょう。

作品情報

画家：アルフォンス・ミュシャ（Alphonse Mucha）
作品名：春（Spring, from "Les Saisons"）
制作年：1908年頃
状態：アンティーク絵はがき　手書きメッセージ入り（1908年6月5日付）
サイズ：約14 × 9 cm

Artist / Title：Alphonse Mucha / Spring (from "Les Saisons") (Antique Postcard, ca.1908)

※画像中の額装は参考イメージです。額装につきましてはお問い合わせください。

関連リンク

作品を詳しくお知りになりたい方はリボリアンティークスの特集ページ（別サイト）をご覧ください。

ミュシャの絵はがき入門｜チノ版・ジョブ版ほか全タイプと歴史をやさしく解説（別サイト）

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