『モンマルトルの秘密の生活』 La Vie Secrète de Montmartre｜洋書・研究書

19世紀末、丘の上の村モンマルトルは、
風車と葡萄畑に囲まれた牧歌的な風景のなかにありながら、
同時に歓楽と退廃、芸術と自由の坩堝でもありました。

本書『モンマルトルの秘密の生活』は、
画家や詩人、ボヘミアンたちが暮らした「高台モンマルトル」と、
ムーラン・ルージュやエリゼ・モンマルトルが燃え上がる「下町モンマルトル」を対比させ、
多くの未公開写真と証言を交えて、その両義的な魅力を描き出します。

ラパン・アジル、ムーラン・ド・ラ・ギャレット、シャ・ノワール、ミルリトン──
伝説のキャバレーに集った娼婦、詩人、ボクサー、ミュージシャン、そして好奇心旺盛な外国人旅行者たちの姿の解説が詳細に書かれ、

“悪徳と才能のるつぼ”と呼ばれたこの丘は、
いつしか「パリの魂」を映し出す鏡となりました。

著者フィリップ・メロは、30年にわたり失われたパリの写真と資料を収集してきた、
パリ史研究の第一人者。
この一冊には、膨大な未公開資料とともに、もう一つのモンマルトルの真実が詰まっています。

モンマルトルの歴史やキャバレーなど豊富な解説が記された、研究者必須の一冊です。

作品情報

• タイトル：モンマルトルの秘密の生活

• 原題：La Vie Secrète de Montmartre

• 著者：Philippe Mellot（フィリップ・メロ）

• 出版社：Omnibus

• 発行年：2008年

• ページ数：240ページ

• サイズ：約19 x 2 x 25 cm

• テキスト：フランス語

• 内容：写真資料多数、未公開図版含む、解説多め

• 状態：良好（輸入中古書）