






『『写楽改北斎』──謎の絵師、その正体に迫る渾身の考察小冊子
写楽とは何者だったのか。
生没年不詳、活動わずか10ヶ月、謎に包まれた絵師・東洲斎写楽。その正体をめぐっては、北斎、歌麿、豊国、司馬江漢など30人以上が候補として挙げられてきました。本書『写楽改北斎』は、その中でも最も論理的かつ情熱的に「写楽=北斎説」を追究した異色の一冊です。
江戸時代の版元や職人の仕組みにまで踏み込みながら、なぜ北斎がこの時期だけ「写楽」として活動し、その名を封印したのかを、改名の記録や落款、家族の物語、絵の技法にいたるまで丹念に検証。なかでも、「写楽」という画号に秘められた父から子への祈りと贖罪、そして黒雲母摺が象徴する「鏡」のメタファーは、読む者の胸を深く打ちます。
――これは、美術史の通説を覆す試みではありません。
江戸の職人たちの誇りに光をあて、浮世絵という文化をより豊かに味わうための「もうひとつの視点」です。
浮世絵や江戸文化に関心のある方、美術をめぐる「物語」に惹かれる方に。
あなたの中の“写楽像”が、静かに塗り替えられていくかもしれません。
本著について
日本有数の浮世絵コレクターであり北斎研究家の中村公隆が1989年(平成元年)に執筆した北斎についての研究書。
改名の多い北斎であるが、そこにはある法則が。そして浮世絵を収集する中で気づいた他の絵師と比較し写楽の謎に迫ります。
カラー図版7点に北斎のその落款時を代表する作品を含む全56図収録
目次
【写楽改北斎】で解き明かす、幻の絵師・写楽の謎とは
- 謎1 なぜ、生まれ・履歴はおろか俗名すらわからないのか?
- 謎2 なぜ、作画期間がわずか十か月間に限られるのか?
- 謎3 なぜ、習作期もなく突然に豪華な雲母摺で現れたのか?
- 謎4 なぜ、突然筆を折ったのか?
- 謎5 なぜ、版元・蔦屋重三郎だけから作品を発表したのか?
- 謎6 なぜ、短い十ヵ月間に百四十種もの作品をだしたのか?
- 謎7 なぜ、海外で世界三大肖像画家と再評価されたのか?
- 謎8 なぜ、東洲斎写楽と命名したのか?
- 謎9 なぜ、途中で落款が東洲斎写楽から写楽になったのか?
- 謎10 なぜ、左手で書いたかのように落款が歪んでいるのか?
- 謎11 なぜ、写楽はほぼ役者絵しか描かなかったのか?
- 謎12 なぜ、女形は描いても女性を一人も描かなかったのか?
- 謎13 なぜ、役者に嫌われてまでリアルに、真を描いたのか?
-
謎14 なぜ、人気役者だけでなく端役の役者まで描いたのか?
- 第1章 写楽がなぜ、他の絵師なのか
- 第2章 なぜ、北斎なのか
- 第3章 本論 北斎はなぜ写楽と名乗ったのか。
- 第一節 北斎の改名について
- 第二節 北斎は絵師をすてている。
- 第三節 北斎は写楽と名乗った。
- 第四節 写楽は鏡である。
- 第五節 写楽は長男の死と共に消えた。
書誌情報
タイトル:写楽改北斎 (仮説・北斎が写楽である可能性が一番高い人物である)
著者:中村公隆
発行:銀座東京羊羹
発売日:1989/10/26
言語:日本語
研究書:34ページ
寸法:14.8×0.1×20.8cm(A5サイズ)
クリックポストでの発送になります
クリックポストおよびレターパックには郵便局による補償が付いておりません、そのため万が一配達中に紛失・破損した場合やポスト投函後の紛失など当社では補償等の対応はいたしかねますのでご了承くださいませ。
著者:中村公隆
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